年末の大掃除をしていたら、棚から墨絵アーティストの上田みゆきさんから頂いた絵が出てきました。
数年前、下田の家に泊まりがけで遊びに来てくれたのですが、後日、その時のお礼にと和紙に描かれた絵が6枚も送られてきたのです(!)。
その中の2枚はちょうど合う額縁があったので飾ることができたのだけど、他のそれぞれの絵に合う寸法の額縁が空いていなくて、「探しに行こう」と思っているうちに月日が経ってしまい、絵の存在も忘れていたのです(大変、失礼いたしました!)。
とは言え、見つけたのが年も暮れる3日前。
大掃除に、正月の準備にとバタバタとしていて探しに行く時間がない。
「合う額縁はないかなぁ」と部屋を見回すと、私が写っている写真を入れているものがあったので、この寸法に合うのはないかと絵をあててみたら、ちょうどハマったのが「おまけ」と書かれたもの。
これは大きな絵の他に「小さな絵も「おまけ」として送りますね」と言う意味の、「おまけ」と言うこと。でも、これを額縁に入れたら何だかとても素敵・・・!
「おまけ」と言う書体に、上田さん独特のユーモアと余裕と遊び心のある感じがにじみ出ていて、これを見た時に、ある言葉が脳裏に浮かびました。
それは瀕死の状態から生き返った古今東西の多くの人たちが、「これからの人生は与えてもらった‘おまけ’のようなもの。だから思いっきり人生を楽しもうと思う」と言うようなこと。
いつだって誰もが、いつかは死ぬ。
それは何十年後かもしれない、明日かもしれない。
誰だって永遠に若いわけではないし、生きていられるわけでもない。
もし前述のリアルにそのことを体験した人たちのように、「おまけ」のような人生だと思えたら、軽やかに悔いのないように生きたいと思うようになるのでは・・・。
そんな風にフッと思ったのです。
本筋ではないからこそ、余裕と遊び心を持っていられる。
「おまけ」だからこそ、ユーモアを持って楽しめる。
・・・何だか上田さんの絵、そのものだなぁ。
と言うことで、2021年の私の方針は「おまけ」とすることに決定〜!
皆さま、今年もどうぞよろしくお願いします。