何のためにメイクをしていますか?

person holding white and brown box
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長い間、ヘアメイクの仕事をしてきて様々な人の顔に触れてきましたが、その際に時々、聞かれることがあります。それは「目が腫れぼったい」、あるいは「片方が一重で、片方が二重なので、どんな風にメイクをしたら良いのかわからない」「どんな風にしたらスッキリとした目元になれますか?」と言った悩みです。

「腫れぼったい」「片方が一重で、もう一方は二重」といった悩みの解決策

これらを解決するポイントは3つあります。
・アイシャドウの色選び。
・的確なアイシャドウの塗る幅。
・アイラインの太さ

赤みのある色を選んではダメな理由

まず腫れぼったい瞼で一番気をつけなければいけないのは、赤みのあるアイシャドウの色は選ばないと言うことです。何故、ダメなのかは説明するまでもないことですが、暖色系は膨張色でもあり、その際たるものが赤みのある色。つまり赤みのある色のシャドウを塗ってしまうと、それだけで腫れぼったい印象が強調されてしまうと言うことです。

問題は今、この記事を書いている時点では「赤みのある色のアイシャドウが流行っている」と言うこと。そうすると中には「腫れぼったい目を何とかしたいけど、流行りの赤っぽい色のシャドウも塗ってみたい」と思う人がいること。

主役であるあなたを輝かせるのがメイクの役目

その場合の解決策は一つしかありません。それは流行色を使うのは諦めることです。
何のためにメイクをするのですか?
メイクをして、どんな風になりたいのですか?

私はメイクの大事な役目は、その人の素材を生かすことにあると思っています。それによって生き生きとした表情にもなるし、自信が持てるようになります。それによって魅力も生まれます。
だから「流行っているから」と言って飛びつくのではなく、それを取り入れることで「自分」と言う素材は生きるだろうか。それを見定めることが先決です。

流行は主役ではありません。主役はあくまでも、あなた自身。とは言え、その時々の時代のエッセンスでもある流行を全く無視しては、あなたの魅力が薄まってしまうこともあります。主役を引き立ててくれる名バイブレイヤーがいてこそ、主役は引き立つ。そんな関係と似ていると言えるでしょう。

その時々の商品の色や質感には、時代の空気が含まれている

「では、どうやって流行を取り入れれば良いの?」と悩まれるかもしれませんが、解決策は簡単です。アイシャドウであれば、その時々に売られている商品の中から赤みの少ない色をチョイスすれば良いだけです。
その時々に売られているものには、たとえ見た目が定番の色のように見えても質感やパール感などに必ず時代の空気感は含まれているものです。だからアイシャドウやチーク、口紅などの色が重要なアイテムに関しては定期的に新しい商品を取り入れることが解決になると言うことです。

アイラインは何のために引くの?

また「せっかくアイラインを引いても瞼で隠れて見えない」と言う人もいます。でもアイラインは何のために引くのでしょう?もちろん、アイラインを見せるために引くのではありませんよね。目力を与えて瞳を生き生きとさせるために引くものです。

逆にアイラインが必要以上にバッチリと見えてしまっては、人の目には「目が綺麗」と言うよりも単に「ラインを太く濃く引いている人」としか映りません。つまり主役がアイラインで、脇役がラインを引いている人になってしまっていると言うことです。

「瞳に星が入る」太さを見つける

そうならないようにするためには自分にとって効果的で、そして太すぎないアイラインの太さを見つけること。アイラインを引き、アウトラインを軽く綿棒でぼかし、目を開けてみる。その時、瞳に焦点が合っているように目元がクッキリとしていますか?私はそれを「瞳に星が入った」と表現していますが、そうなっていればその太さは的確と言うことです。

逆にアイラインが細すぎても瞳に星は入りません。的確なアイラインの太さと言うのは人それぞれです。まずは細めから引いて徐々に太くして、「あっ、瞳に星が入った!」と思う太さを見つけてみてください。その時にアイラインが瞼で隠れていたとしても、それは問題にすることではないと言うことです。

アウトラインをぼかすと印象は変わる

ちなみにアイラインというのは引いた後、綿棒でアウトラインをぼかすとアイラインが主役ではなく、あなた自身が主役の目元になります。そしてアウトラインをたくさんぼかすとナチュラルな印象に。少ししかぼかさなければ強い印象の目元になります。
つまり、どれくらいぼかすかによって印象は変えられると言うことです。

悩みを解決するためのアイシャドウの塗る幅やアイラインの太さなどの具体的に注意すべきことは、今回のYoutubeの中で説明をしていますので是非、ご覧ください。