皆さんのファッションの定番って何ですか?私はストライプやチェックのシャツ、あるいはビビットカラーのブラウスやニット、シンプルなデザインではない白や黒のブラウス。それにボーダーのTシャツやセーター。ボトムスは細身のパンツやジーンズなど。そうそう、黒のタートルセーターも20代の頃からの私の定番です。
私の定番もののアレコレ
ストライプやチェック、ボーダーといった定番の中には20年ぐらい愛用していて、ヨレヨレになっていてもまだ捨てる気にならないものもあります。何故なら、定番アイテムであるほどサイズ感や生地の厚さ薄さ、丈などが重要になってくるけれど案外、自分の好みにフイットする物に出会えるのってそうはない。だから気に入るとヨレヨレになるまで愛用することになると言うわけです。
また白や黒のブラウス(こちらも20年選手が多数)はシンプルなデザインではなく、スタンドカラーやボウタイ、あるいはレースやフリルが付いていたり、袖にボリュームがあったりなど何かしらデザインされているものがほとんど。何故なら、色だけでなく形もシンプルであるものを着こなす自信はないからです。凄くスタイルが良かったり美人だったり、個性がある人はサラリと着こなせるかもしれないけれど、私の場合は何かしら手助けをしてくれる要素が必要。だからシンプルなデザインは選ばないと言うわけです。
シンプルな定番は私を助けてくれない
でもデザインされているとは言っても、白や黒のブラウスを選ぶ時の基準も突飛なものではなく、定番のデザインの枠からはみ出ない程度のもの。その上で、上記のような要素が入っているデザインが私好み。流行りものすぎると数年後には着られなくなるし、何と言っても頑張り感が透けて見えるようで、ちょっと恥ずかしい。そうかと言って、定番過ぎるデザインでは着ている私を助けてくれない。このこだわりは本人にしかわからないことかもしれないのですが(苦笑)。
とは言え、買う時にいちいち、これらの条件を考えて決めているのではなく、「あっ、好き!」という直感で決めることがほとんど。「この生地やデザインは似合わない」といった過去の数々の失敗のデーターも、無意識のうちに直感の手助けになっているのでしょう。
定番ものって便利
ところで、自分にとっての定番物を持っていると良いことがあります。それは新しく買ってきたものでも持っている定番ものとコーディネイトすると、何となく自分らしくさまになること。つまりトップスやボトムスのどちらかを‘いつものアレ’と組み合わせると、「なんか自分らしくない」と言う失敗を避けることができると言うことです。
でも自分らしい安心感も良いけれど、たまには新鮮な気分になりたい時ってありますよね。そんな時に一番簡単で手取り早いのは、もちろんトップスもボトムスも(あるいはワンピース)新しく購入すること。でも自分の定番枠を大きく外さなければ、その後何年も(私の場合は何十年も)着られるので、元が十分に取れる買い物になる。つまり自分にとっての定番枠を決めておくと、お得と言うわけです。
定番もので気をつけていること
そんな便利な‘定番’ですが、気をつけたいこともあります。それはどんなに定番と言われているアイテムであっても、その時々の流行の要素がデザインに入っていると言うことです。ちょっと丈が短かったり、身ごろが広かったり。定番アイテムとは言っても、わからない程度に変化しているものです(名品と呼ばれているものは全く変わらないかもしれませんが)。少しずつ変わっているからこそ変わっていないように見える、と言うことなのでしょう。そして、それが定番アイテムの気をつけたいところ。
ある時、35年前に購入したシャネルジャケット(まさに定番のデザインのもの)とチェーンベルト、そして同じ頃に購入したワイルドパンツの組み合わせで取材を受けた時のこと。その頃、80年代ファッションが流行っていたのでちょうど良いかも、と思ったのだけど、上がってきた写真を見たら何だか古臭い印象(!)。
この時、シャネルジャケットと何か新しいものと組み合わせれば良かったのでしょう。または80年代のパンツに何か新しいものを。いくら‘80年代スタイルと言っても、「今の80年代風」と「リアル80年代」ではやはり何かが違う・・・。
だから定番アイテムであっても、たまには新調して更新していく必要がある。そのことに気がついてからは、仕事の時の装いは定番×定番ではなく、新しいもの×定番のコーディネイトにするようにしています(普段着は定番×定番がほとんど)。とは言え私の場合、3年ぐらい前に購入したものも「新しいもの」に入るのですが(笑)。
そしてヨレヨレになるまで愛用していると言う私の定番のことですが、最近、それを見直さなければと思っているところ。若い肌にヨレヨレは可愛いけれど、今の私をそれらは助けてはくれない(!)と気がついたからです(気がつくのが、ちょっと遅いかもしれませんが)。これからの私に合う定番を探す、と言うのも目標ができて楽しいかも!と思っているところです。