眉を描くのは何故、難しいの?

眉を描くのが難しい原因

「どうしても自然な眉にならない」

「眉を描くのが一番時間がかかる」

「毎日、違う形になる」

これらの悩みの原因は、単純に眉の基本の描き方を知らないから。そしてメイクで一番テクニックを必要とするのが眉メイクだからです。バレエでもピアノでも何でもテクニックを上達させるためには、先ずは基本を学ばなければなりません。それはメイクにおいても同じこと。ファッションはセンスと言う感覚次第ですが、メイクはそれだけでなく、多少であったとしてもテクニックの習得は必要なのです。

メイクの中でもある程度のテクニックが必要なのは眉やアイライン、口紅のラインと言ったラインメイク。そして、その中で最もテクニックを必要とすのが眉メイクです。例え、どんなにメイク用品が進化したとしても、それを用いてメイクするのは人間の手。基本を練習する必要性は機械が自動的にメイクしてくれる時代にならない限りなくならないでしょう。

「手早く簡単に、自然で、綺麗に」を目指すのであれば、基本を練習をするしかありません。そうすれば手早くにも簡単にも、自然にも、綺麗にもできるようになります。そして自由に眉の形を変えられるようにもなります。時々の「流行の眉の描き方」から出発してしまうと、それしか描けなくなってしまいます。いつでも’綺麗’で’旬’な眉を表現するためにも一度、基本の眉に向き合ってみてください。

このブログには基本の描き方の説明や注意点、コツを説明しています。実際の動きは、私のYouTube「藤原美智子 BEAUTY Channel #03 眉の基本の描き方」 https://youtu.be/t3ZjwBpCQkA をご覧ください。文章と動画の両方を見ると、より理解しやすくなると思いますので。

Lesson1. 眉頭、眉山、眉尻の位置を知る

眉頭の位置

先ずは基本的な眉頭の位置を知りましょう。目頭の先端と鼻筋の間の窪みの真上。そこに眉頭の先端があるとバランスのとれた眉になるだけでなく、鼻筋がとおった印象になります。また、顔に凹凸感がでてキュッと引き締まった印象にもなるので小顔効果があります。

この位置よりも外側から眉毛が生えている人は眉頭の先端を書き足して、基本の眉頭の位置に合わせましょう。逆に、この位置よりも内側に毛が生えている人はカッコイイチャームポイントになりますが、もし「きつい印象に見えるのでイヤ」という場合は、毛抜きで一本づつ抜いてバランスをとってください。人によって違いますが、片眉2〜3本ぐらい抜くだけでも(両眉で4〜6本)随分と印象が変わるので慎重に。カミソリで剃ると不自然な印象になるので気をNGです。

眉山の位置

眉山の位置は目尻の白目の内側の上下の接点と、表情で眉を上げた時にボコッと出る筋肉の一番盛り上がる部分とが交差するところ、そこが眉山の基本の位置です。この位置に眉山を作ると、どんな表情をしても、どの角度から見ても美しい印象の眉になります。ここよりも内側に眉山があると、あか抜けない印象に。または短い眉にもなりやすいのですが、そうすると輪郭のエラ部分が目立ってしまい、顔が大きく見えることにも。逆に外側に眉山があるとキツイ印象になったり、平坦な顔の印象になってしまいます。

眉尻の長さ

眉尻の長さは眉頭とのバランスで決まります。眉頭の底辺に棒を平行に当て、それを眉尻側に伸ばしてみてください。眉尻の先端がそのライン上にあるか、または少し上におさまっていれば適切な眉尻の長さと言えます。眉の形自体がどんなに綺麗だとしても、眉頭の底辺よりも眉尻が長いと下がり眉に。逆に眉尻が上にありすぎると、横顔が怒っているような印象になってしまいます。眉を確認する時は正面だけではなく、横顔も忘れずに。

Lesson2. 力を抜く

何故、力を抜くことが大事なの

眉を描く時に必ず意識して欲しいのは「力を抜く」と言うことです。力を入れて描くと、どんなに自然に描けるアイブロウペンシルや淡い色のアイブロウシャドウを使っても、いかにも「描きました!!」という不自然でキツイ印象になってしまいます。

力を抜いて描くと、どんなに作った眉だとしても’生まれ持った’ような自然で品のある印象になります。例えば、私はアシスタントが一人前になったかどうかを見極める時は、眉を力を抜いて描けるかどうかで判断します。それができるようになっていれば、他のメイクテクニックの力加減も身についていると言えるし、ナチュラルメイクも上手くできるようになっていると言えるからです。料理の世界では「基本の’卵焼き’が上手に焼ければ一人前」と言われますが、メイクにおいては「力を抜く」がそれにあたります。「メイクが上手になるためには’力を抜く’ことが重要である」という意識を持ってメイクしているうちに、手つきも変わっていくのではないかと思います。

力が入っているかどうか、どうしたらわかるの?

力が入っているかどうかを確認する方法はあります。それはアイブロウペンシルやアイブロウブラシを持った時の人差し指の第一関節です。描くときに、そこがギュッとへこんでいると、力が入りすぎているという証拠。逆に第一関節に力みがなければ、力は入っていないということです。ペンシルやブラシを持っている時の人差し指は‘添える程度‘にしましょう。メイクに力は不要なのです。

Lesson.3 鏡の使い方

案外、知られていないのが以下の鏡の正しい使い方です。

・手鏡は使わない

・腕の長さ分だけ鏡から離れる

・鏡面に対して顔は常に平行

この3つの鏡の使い方を守るだけでも仕上がりは劇的に変わるはずです。「えっ、そんなことで?」と思うかもしれませんんが、そんなちょっとしたことでもメイクは大きく変わるものなのです。

手鏡は使わない

手鏡を使いながらメイクをするのはアイシャドウやアイライン、マスカラを塗る時だけ。それ以外のベースメイクや眉、チークは立てかけている鏡を見ながらメイクをします(口紅はどちらでもしやすい鏡で)。手鏡を使うと、鏡を持っている腕の肘をギュッと曲げるので腕に力が入ります。そうすると指にも力が入りやすくなってしまいます。でも離れた鏡を見ながらだと肘はギュッと曲げないので、指にも力が入りにくくなります。眉メイクで一番注意したいのは「力を入れない」ということですが、それがしやすくなるというわけです。また’遠い鏡’を見ながら眉を描こうとすると、’心もとない’ので手に力は入らないものですが、それが逆に眉メイクのためには好都合となるのです。

そして、もう一つ、眉を描くときに手鏡を使ってはダメな理由があります。それは眉と鏡が至近距離になるので、左右の形や濃さのバランスが分かりにくいということです。鏡から離れていると顔全体や両眉が視界に入るので、左右の形を揃えやすいし濃さのバランスもとりやすくなります。もちろん細かな部分を確認する時は手鏡を使ってチェックしましょう。

腕の長さ分だけ鏡から離れる

では、どれくらい鏡から離れると良いかというと、腕を伸ばしたぐらいが適切。それぐらいであれば、顔だけではなく胸から上が写りますが、実は先述したメイク(ベース、眉、チーク)をする時には、それぐらい視界に入っている方がメイクしやすく、無意識にもバランスを取っているものなのです。「メイクは顔だけではない」を意識してください。

鏡面に対して顔は常に平行

たまに折りたたみの鏡をテーブルに置いて、斜めになっている鏡面を上から見下ろしながらメイクをしている人を見かけます。でも、これでは顔全体の正しいバランスがわからないので、眉どころか全てのメイクが上手にはできません。またはメイクが出来あがった時だけ、あるいは途中で手鏡を上げてメイクを確認する人も見かけますが、メイク中こそ鏡を顔に平行に当てなくは意味はないのです。これは皆さんが思っているよりも上手にメイクをする上では、とても重要なことです。

もう一つ重要な’平行’があります。それは光は必ず顔の正面に当てるということです。例えば、必ず窓の方に向いてメイクをする。もし天井にしか照明器具がないのであれば、顔を上に向けながらメイクをする。それぐらい光を顔の正面に当てながらメイクをすることは重要なことなのです。この光の当て方については説明が長くなってしまうので、別の機会にでも。もちろん、眉を描く時も光は顔に対して平行に当てながら、が基本です。

最高に自分らしい眉を手に入れるために

さて、以下がでしたか?’いつもの自分のやり方でないと面倒くさいと思うかもしれませんが、それも最初のうちだけ。人は何でもすぐに慣れてしまうものです。そうであるとしたら、手早く簡単に確実に綺麗になれる方法に慣れた方が良いですよね。そのためにも毎朝の慌ただしい時に練習&実践するのではなく、休みの日に一度でも良いので、じっくりと取り組んでみてください。眉は顔の印象を大きく変えるパーツです。是非、自分らしい最高に自然で綺麗な眉を手に入れてください。