ノーブルな印象は5対5でつくる。実は、これがメイク上達の基本

close up photograph of flowers
close up photograph of flowers

前々回の「目元8割:口元2割」、前回の「目元2割:口元8割」と2回にわたってバランスメイクの取り方について説明しましたが、今回は目元と口元が5割ずつに見えるバランスの取り方についてです。
これは最もノーブルでオフィシャルな印象になれるバランスなので、幅広い場に対応できるメイクバランス。

5対5のメイクバランスのテクニックと色の組み合わせ

気をつけるポイントは、どこかだけが突出して目立たないようにすること。そのためには目元や眉、チーク、口紅の塗り方は基本のテクニックを用います。
私のYoutube で紹介している過去動画に「永久保存版」とタイトルについているのは、全てメイクの基本のテクニックについて説明している回ですので、そちらも参考にしてください。

またメイクと言うのはテクニックだけでなく、色の組み合わせによっても印象は変わります。今回の5対5のバランスメイクでは目元やチーク、唇の色は「バランスを合わせる」ということがポイントとなります。

そこで今回は最もノーブルで誰にでも似合うブラウンとホワイトパールのアイシャドウ、コーラルピンクのチーク、そしてコーラルブラウンの口紅を組み合わせてみました。
このように流行色ではなく、オーソドックスな色を組み合わせるということです。

ノーブルなものにこそ’流行’は表れる

とは言っても実はノーブルな色にこそ、その時々の流行は表れるものです。
それは洋服も同じで、特にシンプルな白いシャツのシルエットやちょっとしたディティールにはその時々の流行が大きく表れるものです。ごまかしが効かないからこそ、それが目立つと言えば良いでしょうか。
そして、そうした微細な違いが印象を大きく変える。だからオーソドックスなものほど新調したほうが良いと言えます。

今回、選んだ化粧品の色は一見オーソドックスに見えますが、以前と違うのは透明感やしっとりとした質感です。そのような変化によって、メイクがよりリアルな印象に作れるようになったと言って良いでしょう。

私が指塗りする理由

特に、私が上瞼のアイシャドウを塗る時に指塗りでいしているのは、こうした質感と指は相性が良いからです。指で塗った方が、よりリアルな質感になると言えば良いでしょうか。
もちろん細かな部分に塗る時はチップを使わないと的確に塗れないし、広い面を塗る時はブラシを使った方が良い場合もありますが。

ではメイクの順番と、ちょっとしたコツの説明をします。

今回のYouYube動画「ノーブルで品のある印象は、このメイクバランスで!」はこちら。

https://youtu.be/1ljvv9uBC1c

そして参考になる過去動画は、それぞれに貼り付けますので合わせてご覧ください。

【アイシャドウ】ブラウンシャドウとホワイトパールシャドウを使用

1. 中指にブラウンのシャドウをつける

2. 1.を睫毛際から二重のラインの少し上か、目を開けた時に少し見えるぐらいまで塗る

3. 下瞼目尻側1/3にはチップにつけて塗る

4. ホワイトパールのシャドウを中指で目頭の先端に塗る

★詳しい塗り方は動画「アイシャドウの指塗りの方法」をご覧ください★

https://youtu.be/5QG2imgFIyY

【アイライン】リキッドライナーを使用

1. 睫毛の根本近くを指で軽く押しながらラインを引く
前回も説明しましたが、このようにすると睫毛の根本が見えるので睫毛際ギリギリにラインを引くことができます。ラインが苦手な方は是非、試してみてください。

2. ラインを全体に引いた後、目尻のハネを作
顔は真っ直ぐにして、目は普通に開けながら引きます。
この時、逆三角形を作るような感じでハネの部分を作ります。
そしてラインとハネの部分がなだらかに繋がるようにするためにも目を開けながら引くと言うのがコツです。

3. 綿棒でアイラインをぼかす
目尻までは目を軽く閉じながら、ハネの部分は目を開けながらぼかします。

4. 3.の綿棒についた液で下瞼1・3の睫毛際につける
このようにすると目尻側に自然な深みが出て印象深い目元の印象になります。

【マスカラ】

・マスカラで大事なことは睫毛の根本から上げるようにして塗ること。
・下睫毛はマスカラを縦に持って左右に振るようにすると、下瞼につけずに塗ることができます。

★詳しい塗り方は動画「より目元が大きくなるマスカラの塗り方」をご覧ください★

https://youtu.be/CiZRExxw5kg

【アイブロウ】アイブロウペンシルとアイブロウキッドを使用

基本的な描き方をします。
1. 眉山から眉尻を描く
2. 眉山と眉頭の間を描く
この時の大事なことは手を大きく動かすと言うこと、同じところばかり一生懸命に書かないと言うことです。そのためにも上半身が見えるぐらいに鏡と離れながら描きましょう。

3. スクリューブラシでアウトラインをぼかす
これをすることで自然な印象にすることができるので、忘れずに。

4. 眉毛の抜けている部分をアイブロウリキッドで埋める
一本一本埋めるようにしながら描きます。リキッドで描く時は手鏡を使い、その後、遠い鏡を見ながら確認しましょう。

★詳しい描き方は動画「眉の基本の描き方」をご覧ください★

https://youtu.be/t3ZjwBpCQkA

★NG眉の防ぎ方の2本も合わせてご覧ください★

https://youtu.be/qz0icxEDSWo

https://youtu.be/CwIinxel7Ps


【チーク】

1. ブラシをチークに垂直につけてトントンとつける

2. 容器のふたやティッシュの上で、軽くトントンと払う
この一手間をするムラになる失敗を防ぐことができます。是非、習慣にしてください。

3. 軽く微笑みながら塗る

★詳しい塗り方は動画の「チークの基本の塗り方」をご覧ください★

https://youtu.be/wpu7HBpKskY


【リップ】リップペンシルと口紅を使用

1. リップペンシルでふっくらとした唇にするためにラインを補正する
この描き方は過去動画の「リップラインの描き方の基本」で説明していますので、ラインが気になる方は是非、ご覧ください。

ラインも軽く微笑みながら描くと上手くいきます。イーッと口を横に引っ張りながら描くと失敗しがちなので、軽く微笑むと言うことを忘れないでくださいね。微笑むと言うのは軽く口角を上げると言うことです。
そして顎と手鏡は平行にしながら描く、と言うのも失敗しないためのコツです。

2. 口紅を塗る
リップラインを太めに描くと、口紅を直塗りしても綺麗に仕上げることができます。

3. ティッシュで濃さ、強さの調整をする
ティッシュで唇全体を押さえて濃さの調整や、リップラインをぼかして強さの調整をしましょう。

★詳しい塗り方は動画「リップペンシルを使ったリップラインの描き方の基本」をご覧ください★

https://youtu.be/dnjTzTRLzS4

実はメイク初心者の人に初めにトライして欲しいのは、この5対5のバランスメイク。このバランスがメイクの基本であり、バランスを揃えることがわかると、それを崩すメイクも失敗なくできるようになります。
つまり、このようにバランスを合わせる「ノーブルなメイクバランス」を身につけた後、バランスを崩す「流行のメイクバランス」にトライするということです。是非、試してみてください