アイシャドウパレットを使いこなす
前編:2色と3色入りアイシャドウパレットの使い方

black make up palette and brush set
black make up palette and brush set

多色パレットを見て「こんなに何色あっても使いこなせない〜」と思ったことはありませんか?
「どこに、どんな風に塗れば良いの?」と悩んだことはありませんか?

もちろんパレットにアイシャドウが何色も入っていたとしても、その中の1色だけを凄く気に入っているのであれば、それを使う価値はあります。でも、どうせなら1色だけではなく他の色も効果的に使いこなしたいですよね。

とは言え、もったいないからと言って無理に使ったり、適当に塗ったりしても美しい目元にはなりません。先ずは、何のためにこのパレットを使うのかを念頭におくことが大切です。

あなたのアイシャドウの塗る目的は何ですか?

・目をパッチリと大きくしたい
・目元を明るくしたい
・流行の目元にしたい

など、いろいろな理由があると思います。
その目的に合わせて、どこに何色を塗ると言った色の配置の仕方は変わります。

でも、その塗り方の一つ一つを覚えるのは大変ですし、または流行りの塗り方だけをしていると流行が変わった時にどうしたら良いのかわからなくなるし、いつも「これで良いのかな」と不安になってしまうことでしょう。

先ずは基本的なアイシャドウの色の配置の仕方を覚えること。それをお勧めします。
色の効果を理解できると応用も容易になり、それぞれの目的にあったアイシャドウの使い方もできるようになります。

そのためにも、今回はアイシャドウの基本である「目をパッチリと大きく見せる」と言う目的に合った色の配置の仕方を説明したいと思います。

YouTube「前編:アイシャドウパレット、どう使いこなす?2色&3色入りパレット 基本的な色の配置法」https://youtu.be/YI4gnLPY9AI も合わせてご覧ください。

まず、覚えておいて欲しいことがあります。それは、
日本人の目元を一番自然に、そしてパッチリと大きく見せるアイシャドウの色の配置は、
上瞼は睫毛際から眉下に向かって徐々に明るくなるように、縦のグラデーションを作ること。
下瞼は目頭から目尻に向かって徐々に影色を深めるように、横にグラデーションができるように色を配置すると言うことです。

そしてアイシャドウパレットを見た時に意識して欲しいことがあります。
どの色が一番ダークで引き締め効果があるのか。
どの色が一番明るくてハイライト効果があるのか。
それらの中間であるニュアンスカラーは、どれなのかを見極めることです。

では2色と3色入りアイシャドウパレットそれぞれの基本的な色の配置の仕方と注意を説明します。

【2色アイシャドウパレット】

左側のブラウン色を引き締めるためのダークカラーとして使います。
右側のピンクベージュ色を明るくするためのハイライトカラーとして使います。 

1. 上瞼にダークカラーを塗る
先ずは上瞼の目尻から目頭まで睫毛際を塗ってから、二重のラインの少し上あたりまで塗ります。
一重や奥二重の人は目を開けた時に少し見える程度まで塗りましょう。
これはチップでも中指につけて塗っても大丈夫です。

2. 下瞼の目尻側1/3に1.の色を塗る
目尻側1/3というのは黒目の外側の辺りのことを言います。
上瞼は指塗りでもOKですが、下瞼は指だと必要以外の部分にもついてしまうので、第1回目の「アイシャドウの基本の塗り方」でも説明しているように、チップを使って塗りましょう。

3. 目頭の先端、あるいは目頭側2/3にハイライトカラーを塗る
目頭の先端は中指の腹にシャドウをつけて、目を開けながらトントンと置いていくように塗ります。
目頭側2/3はチップにつけて塗ります。2.のダークシャドウと自然に馴染むためにも目尻側は止めずにスッスッと払うように塗ってください。

これが一番簡単でありながらも色効果のある色の配置の仕方です。
アイシャドウの基本の塗り方としても覚えておくと便利ですよ。

※細かな塗り方の注意点は過去記事の「目頭メイクで明るく印象的な目元に」「パッパッと簡単仕上げ・アイシャドウの指塗り」を参照してください。

【3色アイシャドウパレット】

左側のダークグリーン色を引き締めるためのダークカラーとして。
中央のホワイトピンク色を明るくするためのハイライトカラーとして。
右側のペパーミント色をニュアンスカラーとして使用します。

※ダークカラーとハイライトカラーの中間色を使うと目元にニュアンスが生まれるので、私はニュアンスカラーと呼んでいます。

2色パレットと同様に、引き締めカラーのダークグリーンを上瞼と下瞼1/3に。
ハイライトカラーのホワイトピンクを目頭の先端、あるいは下瞼2/3に使います。
塗り方も2色パレットの1.〜3.の手順と同様です。

そしてニュアンスカラーであるペパーミントの最適な場所は、眉下全体や下瞼の目頭側2/3です。
下瞼2/3の塗り方も2色パレットと同様です。

眉下全体

・アイシャドウブラシよりも少し大きめのブラシを使います。
・自然に仕上げるためにもアイシャドウをブラシにつけたら、ティッシュや容器の上で軽く払ってから塗り始めましょう。
・塗り始めるのは眉の中央と眉尻の間ぐらいから。そして必ず眉毛と少し重なるようにして塗り始めます。
・そのまま眉尻と眉頭を往復したら、左右にブラシを振りながら少しずつ下がっていき、ダークシャドウのアウトラインと少し重なるところまで塗ります。

「えー?私はグリーン色なんて派手な色は使わないわ」という声が聞こえてきそうですが(笑)、今回はアイシャドウの色と言うよりも、色の暗さや明るさによって的確な配置する場所があるということを知って欲しいと思います。

そしてダークな色は塗る範囲を狭く、明るいニュアンス色は広くてもOKだし、一番明るいパール入りのものは狭く塗って効果的に使うと間違いはないと言うことです。

「目をパッチリと大きくする」と言う目的ならば、この様にそれぞれの色を目元に配置するだけで、その目的を果たすことはできるでしょう。
おうちのドレッサーに使いきれなくて眠っている2色入り、3色入りのアイシャドウはありませんか。それで先ずは試してみてください。