印象も気持ちも底上げしてくれるツヤハイライト

‘ツヤ’のハイラトをメイクに取り入れている人はいますか?
毎日のメイクに取り入れていると言う人もいるだろうし、「最近、いろいろなブランドから発売されているスティック状のあれね」と認識はしているけど、実際にはしたことがないという人もいることでしょう。
または、これは最近のメイクのテクニックと思っている人も多いよう。
でも、この「ツヤのハイライト」というのは昔からプロは普通に使っているテクニックなのです。

40年前から使っていたテクニック

もちろん私も40年前から取り入れているテクニックです。
その頃は専用の商品も、‘ツヤ’として代用できる質感のアイシャドウもなかったので、私はスポンジにベビーオイルを半滴だけ含ませて、それをよく揉んだあと、ハイライトゾーンにトントンとパッティングして「自然なツヤ」を作っていました。

どんな時にこのテクニックを使っていたかと言うと、スキンケアの撮影の時や若々しくフレッシュな印象のメイクを作りたい時。
または強めのアイメイクとヌーディッシュな肌で抜け感のあるカッコイイ印象にしたい時などに、ツヤのハイライトメイクを取り入れていました。

今は専用のツヤアイテムを使ったり、アイシャドウの質感も格段に進化したのでパールや色の条件が合えば、それらをツヤハイライトとして使ったりもしています。

もちろん私自身もお出かけする時や、人前や写真を撮られる仕事の時には必須のアイテム。
何故ならハイライトゾーンにツヤ感をプラスすると生き生きと若々しい印象になるし、自然なメリハリ感が出るからです。

ツヤファンデにはできなくて、ツヤハイライトにできること

「でも、それだったらツヤタイプのファンデーションを使えば良いのでは?」と思う人もいるかもしれませんね。
確かに、そうしたタイプのファンデーションを使用すると顔全体にツヤを与えることができます。
でもツヤファンデにはできなくて、ツヤアイテムにだけできる効果があります。
それはハイライトゾーンにツヤの‘光’を加えることで、メリハリ感(小顔効果)と格好良さが生まれること。
と言うか、格好良い印象にするためにはメイクでメリハリを作らなければいけないし、メリハリを作ると格好良さが生まれる。だから、この二つはある意味、同義語と言えるかもしれませんね。

そんな嬉しい効果のあるツヤのハイライトですが、効果的な塗る場所をキチンと把握できていれば失敗のしようがないほど簡単だし、アッという間にできるテクニックです。

「何となく知っているけど・・・」と言う方も今一度、キチンと理解して、ご自分のメイクのバリエーションに是非、加えてみてください。YouTube「永久保存版 ツヤハイライトの基本の塗り方」 https://youtu.be/sObGQwnciAQ も併せてご覧ください。

使用する化粧品
ツヤハイライトにはスティックタイプ、パウダータイプ、プレストタイプがあります。
この3種類の中ではスティックタイプが一番多く油分が含まれているので、一番ナチュラルなツヤの印象になります。
でも油分が多いと言うことは「崩れやすい」とも言えます。
パウダータイプやプレストタイプはスティックタイプよりも「作った艶」には見えますが、崩れにくいと言う長所があります。

肌のコンデションやツヤ感の好みに合わせて選びましょう。
「ファンデーションは薄付きで十分にカバーできる」という人、あるいはリアルなツヤ感を求める人はスティックタイプ。
ファンデーションを崩したくないと言う人、フワッとしたツヤ感が好きと言う人はパウダー、またはプレストタイプを選んでください。

Youtubeではプレストタイプの代わりに微細なパール入りで、しっとりとした質感と自然な透明感のあるアイシャドウのハイライトカラーをツヤハイライトとして使用しています。
専用のものでなくても、塗って白浮きしなければアイシャドウでもOKと言うことです(パウダータイプとプレストタイプは動画と同じ方法で塗ってください)。

使用する道具
スティックタイプのものは指で。
パウダータイプやプレストタイプのものはハイライト用のブラシで塗ります。
おすすめのブラシの形状は中央が長く、斜めになっているもの。
こうした形状だと顔の骨格のハイライトゾーンのカーブにピッタリと沿うので、スムーズに入れることができます。

塗る場所
私がおすすめするツヤハイライトを入れる場所は、目尻を囲むCゾーンと呼ばれているところとチークの内側の上側。
これらを結ぶS字カーブと呼ばれている部分です。
この部分は指で軽く撫でるとわかりますが、骨の丸みのエッジになっているところ。つまり骨の平らな部分から丸みの頂上にかけてツヤハイライトを入れるということです。

そこに入れることで骨の丸みのエッジが強調されるので、顔に光の凹凸感が生まれると言うことです。
ちなみにチークの上側のツヤハイライトは横顔まで、Cゾーンのツヤハイライトは顔の斜め後ろまでツヤのエッジ効果を確認することができますよ。

塗る時の注意点
パウダーやプレストタイプは先述のブラシを使って。ブラシは小さすぎるとムラの原因になるので、専用の大きさの物を選びましょう。
ステイックタイプは直塗りではなく、中指の腹にとってからトントンと軽くタッピングするように塗るとムラなく簡単にできます。

そして必ずチークの上側と少しだけ塗り重ねること。
そうすることでチークの色とハイライトのツヤが分断されないので、自然な立体感ができると言うことです。

ツヤハイライトは毎日のメイクに必要なものではないかもしれませんが、特別な日やファッションに合わせて。あるいは肌の調子がよくない。気持ちが落ち込んでいると言う時などにも取りれてみていかがでしょう。
光のエッジができている自分の肌を鏡で見ることで、気持ちがパッと明るくなるのでは。
そんな風に、自分を鼓舞するための方法の一つとしても活用してみてください。